続・製法


⑤乳化
④の顔料分散液を75℃、③の油相を80℃に加熱した後、
③を④に撹拝しながら、加えます。

その後冷却し、45℃で香料を加え、塞温になるまで撹絆し、冷却します。
リクイドファンデーションは、保護コロイドが用いられます。
これは粘度を一定に保ち、顔料の沈降や油分の分離を防ぐためです。
保護コロイドとして使われるものには、ベントナイト、セルロース誘導体、
ポリビニルアルコールなど、多くのものがあります。

製法


①顔料
調製所定の顔料をよく混ぜ合わせた後、粉砕機を通して粉砕します。

②水相調製
精製水を70℃に加熱し、ベントナイトを加えてよく膨潤させます。
これに、あらかじめ1、3プチレングリコールに分散させておいた
カルボキシメチルセルロースナトリウムを加えて溶かします。
これにトリエタノールアミンと水溶性防腐剤を加えて溶かします。

③油相調製
油相成分を混ぜ合わせ、70~80℃で加熱融解します。

④顔料分散の①顔料を②の水相に撹絆しながら加えます。
加え終わったらコロイドミルを通します。

乳化型ファンデーション


ファンデーションの製法と処方例を挙げていきます。
(1)リクイドファンデーション
リクイドファンデーションは、乳液を基剤として、
これに顔料を分散させたものと考えられます。

クリームと比べると比較的さっぱりした感触を与えるため、
年間を通して使用されます。

一般的な使用方法は、指または合成スポンジを使ってぬられます。
●処方例
基剤:(油脂)ステアリン酸……2・3%
モノステアリン酸プロピレングリコール…2・O%
セトステアリルアルコール…0・2%
メチルフェニルポリシロキサン…2・0%